『体重が増えたら腰が痛くなった』という方も多いのではないでしょうか。
江東区大島にあるパーソナルトレーニングジムSAMONAにも、体重増加に伴いダイエットを目的とされるお客様の中に腰痛の方が多い傾向にあります。
そこで、今回は体重増加によって『なぜ腰痛が起きるのか?』について、そのメカニズムや腰痛の原因、対策についてご紹介させていただきます。
【目次】
日本人の多くの人が腰痛で悩んでいる
腰痛で悩んでいる方は、肩こりの次に多いと言われています。
厚生労働省の統計によると、病気やケガなどの自覚症状がある人の中で、男性では腰痛の症状を訴える方が最も多く、女性では肩こりの次に腰痛でお悩みの方が多いという報告があります。
肥満は腰痛の原因になる?
腰痛の原因として考えられる腰周囲の身体のパーツについして詳しくご説明します。
腰として分類される部分には、腰椎という背骨が5個あります。
そして、この腰椎には、腰を保護するための筋肉が数種類付着しています。
腰の骨と骨の間には、椎間板というクッションがあり、この椎間板が、重力により腰にかかる負担を緩和させる役割を果たしています。
そして、この椎間板が何かしらの影響で過度に圧迫を受け異常をきたすことで腰痛を引き起こすと言われています。また、腰椎の周囲に付着してる筋肉に関しても同様のことが言えます。
全身の関節の柔軟性が低下したり、運動不足による筋力低下などにより腰の筋肉に対する負担が増えることで、腰の筋肉が硬くなり痛みを引き起こすこともあります。
特に肥満になり、腹部の脂肪が増加すると腰にかかる負担も増加し、椎間板が押しつぶされ薄くなる結果、腰痛になったり、腰の筋肉でお腹の重さを無理に支えるために腰痛を引き起こす場合があります。
腰痛の原因や腰痛に関わる病気
肥満は腰痛を引き起こす原因の一つでありますが、肥満だからといって必ずしも腰痛になるわけではありません。
そこで、肥満以外に腰痛を引き起こす原因として考えられるものをご紹介します。
1、無理な体勢で重いものを持つことが多い
2、デスクワークなど同じ姿勢で過ごすことによる血行不良、腰部に対する負担の増加
3、運動不足による筋肉量の減少、筋力低下
4、股関節や足首など全身の関節の柔軟性の低下
1の場合は、無理な体勢で重いものを持つことで、腰部に過度なストレスが加わり急激に腰を痛めるケースです。
そして、その状態を放置することで慢性的な腰痛になるケースも少なくありません。
2、3の場合は慢性的な腰痛の原因として考えられる代表的なものです。
それに加え、運動不足や食習慣の乱れなどにより体重が増加し肥満傾向になることで、腰部に対する負担がさらに増加し腰痛を悪化させる場合があります。
4の場合も運動不足や日常的なストレッチ不足、筋肉や関節のメンテナンス不足により、腰に対するストレスが増加し痛みを引き起こす原因となります。
そして、注意しなくてはならない腰痛として以下のような病気があります。
腰部椎間板ヘルニア
腰部椎間板ヘルニアは、腰痛を引き起こす代表的な病気です。
みなさん一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
腰椎と腰椎の間にある椎間板(クッション)が押しつぶされ、椎間板の一部が飛び出て、腰椎の周囲にある神経を圧迫してしまい、下半身の痺れや痛みを引き起こす病気です。
当ジムに併設される整骨院にも腰部椎間板ヘルニアの症状が疑われお越しになる方がおられます。
また、当ジムと提携している整形外科にご紹介させていただくこともございます。
腰部脊柱管狭窄症
腰椎の内部に神経が通るトンネルがあります。
そのトンネルが狭くなることで、トンネル内部にある神経を圧迫し痺れや痛みなどを引き起こす病気です。
主な原因は、加齢に伴う背骨の変化や老化といわれています。
上記のような病気の場合は、病院やその病院と提携している整骨院、パーソナルトレーニングジムなどで専門家の指導のもとで治療や腰に負担をかけないような運動を行い、筋力強化を行う必要があります。
体重がどれぐらい増えると腰痛になりやすい?
身長と体重から算出されるBMIが増加すると腰痛のリスクが高まるという報告はありますが、具体的にどれぐらい体重が増えると腰痛になるのかは、その方の筋肉量や体脂肪量などの体組成や関節の柔軟性などにもよるので、一概にはいえません。
体重の増加も腰痛に十分関係がありますが、腹部の脂肪量が増え、腹囲がどれだけ増加したかによって腰痛の状態は変化します。
ですから体重の変化だけでなく、腹囲が大きくなることで姿勢が変化し、それによって腰への負担が増加すると腰痛になる可能性が高くなります。
例えば、体重が現状より5kg増加し、お腹周りに脂肪がつき、腹囲が5cm増加したとします。そうすると自分では気がつかないうちに、バランスを取ろうと重心が前に移動し、姿勢が後ろに反り気味になり、結果として腰への負担が増加し痛みが生じます。さらに、立ったり座ったりの動作により身体を反らすことで、腰への負担がさらに増加します。
腰痛を防ぐためには体重管理から?姿勢から?
腰痛を予防するために、日常的に姿勢を意識することは非常に大切ですが、それと同じぐらい体重を管理することが大切です。
肥満の状態で腰痛を感じている方は、正しい姿勢を意識して生活するだけでも腰痛が改善されることもあります。
肥満だからといって必ずしも運動不足とは断定できませんが、肥満である方の多くは、運動習慣や食習慣など生活習慣の乱れが発生しています。
ですから、姿勢を意識するための筋力でさえ低下している場合や、どうのようしたら正しい姿勢をとることができるのかわからない方も多くいらっしゃいます。
間違えた方法で正しい姿勢を意識したり、関節の柔軟性が確保できていない中で無理に運動や体操を行うことで、さらに腰痛が悪化する場合があります。
姿勢も体重管理も同時進行で行うことがベストですので、肥満と腰痛で悩んでいる方は、自分に合った体重管理の方法や腰痛改善、予防のトレーニングの指導が受けられるパーソナルトレーニングジムに相談してみることをおすすめします。
パーソナルトレーニングジムSAMONA
東京都江東区大島6-9-12 アプツ大島1階
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