スクワットで腰痛に?原因と改善策を徹底解説|江東区大島・住吉のパーソナルジムSAMONA

スクワットは「トレーニングの王様」と呼ばれるほど、数あるエクササイズの中でも特に多くの効果を期待できる動作です。

大腿四頭筋やハムストリングス、殿筋群といった下半身の大きな筋肉はもちろん、体幹部や背筋群まで同時に鍛えることができるため、筋力アップ・代謝向上・姿勢改善・スポーツパフォーマンスの向上に役立ちます。さらに特別な器具を必要とせず、自宅でもジムでも取り組める汎用性の高さから、初心者からアスリートまで幅広い層に支持されています。

しかしその一方で、「スクワットをすると腰が痛くなる」という声を耳にすることも少なくありません。本来であれば健康のために取り組むはずのトレーニングで、なぜ腰を痛めてしまうのでしょうか。ここで重要なのは「腰痛の原因は単なるフォームの崩れだけではない」という点です。

人間の体は全身が連動して動きます。スクワットは一見すると「膝の曲げ伸ばし運動」に思えますが、実際には股関節・体幹・胸郭・背骨・足首といった複数の部位が連鎖的に協調して初めて正しく行える高度な動作です。そのため、どこか一つでも機能が低下していると、他の部位が代償動作を起こし、結果的に腰へ過剰なストレスが集中してしまいます。

具体的には、体幹の安定性が不足していると腹圧が保てず腰椎が不安定になります。股関節が硬ければしゃがみ込み動作を腰で補おうとし、背骨の柔軟性や安定性のバランスが崩れていれば腰椎ばかりが動いてしまいます。

さらに胸郭が正しくコントロールできず呼吸が乱れると、体幹の安定性そのものが失われます。そして足首が硬いと重心を下げきれず、結局腰や背中に負担が集中するのです。これらの要素は互いに影響し合い、腰痛のリスクを高めます。

パーソナルトレーニングジムSAMONAのトレーナーとして日々多くの方を指導している中で実感するのは、腰痛を訴える方の多くが「筋力不足」や「フォームの誤り」だけではなく、このような体の機能的な問題を抱えているということです。ですから、スクワットで腰痛を防ぐには「ただ正しいフォームを守る」だけでは不十分で、全身の機能を整える必要があります。

そしてもう一つ大切なのは、もし腰に痛みが出てしまった場合は「無理をしない」ということです。トレーニングを継続することは健康づくりに不可欠ですが、痛みがある状態で動き続けることはさらなる悪化を招きます。

SAMONAではパーソナルトレーニングジムに整骨院を併設しているため、痛みが出た場合は整骨院で専門的な施術を受けて根本原因を改善し、その後トレーニングに復帰するという流れを整えています。この「施術と運動の両立」が、腰痛を繰り返さず安全にスクワットを続けるための最適解なのです。

この記事では、スクワットで腰痛が起こる具体的な原因を深掘りし、改善と予防のための実践的な方法をご紹介します。もし「スクワットをすると腰が痛い」「正しいやり方を知りたい」と感じている方は、ぜひ最後までお読みください。

なぜスクワットで腰が痛くなるのか?5つの原因

1.体幹の安定性不足

スクワットで腰痛が起こる最大の原因のひとつが「体幹の安定性不足」です。スクワットは下半身のトレーニングとして知られていますが、実際には「体幹の強さと安定性」がなければ安全に動作を行うことはできません。

体幹とは腹筋群や背筋群だけでなく、横隔膜や骨盤底筋など胴体全体を取り囲む筋群を指します。これらがしっかり働くことで腹圧が高まり、腰椎を安定させる“天然のコルセット”が機能します。

しかし、多くの人は日常生活で体幹を意識する機会が少なく、深層の筋肉であるインナーマッスルが十分に働いていません。

その結果、スクワットのように大きな負荷がかかる動作で腰椎が前後左右に揺れ、不安定な状態で力を受け止めることになります。これが筋肉や椎間板に過剰なストレスを与え、腰痛を引き起こす大きな要因となるのです。

さらに、体幹の弱さはフォームの乱れにも直結します。例えば、しゃがみ込みの際に背中が丸まる「猫背スクワット」や、逆に腰を過剰に反らしてしまう「反り腰スクワット」が典型的な例です。どちらも腰椎に余計な負荷をかけ、慢性的な腰痛やぎっくり腰のリスクを高めます。

スポーツ現場では、パフォーマンスの高い選手ほど体幹が強く、動作の安定性が際立っています。これはスクワットに限らず、ジャンプ・ランニング・方向転換といったあらゆる動作で体幹が“力の伝達の中心”になっているからです。一般の方にとっても同じことが言え、体幹を鍛えることで日常生活の腰痛予防にもつながります。

パーソナルトレーニングの現場では、まずは体幹が機能しているかどうかを確認します。立位や四つ這いの状態で体幹がブレていないか、呼吸と連動して腹圧を保てているかをチェックするのです。

もし不安定であれば、プランクやデッドバグ、呼吸法を取り入れたエクササイズを通して基礎を固めます。これらを行うことで腰椎が安定し、スクワット動作の安全性は格段に高まります。

【キーポイント】
● 体幹は「腹筋・背筋」だけでなく横隔膜や骨盤底筋も含む広い概念
● 腹圧が抜けると腰椎が不安定になり腰痛を招きやすい
● 猫背や反り腰スクワットは体幹の弱さから生まれる典型例
● インナーマッスル強化は腰痛予防だけでなくパフォーマンス向上にも有効
● プランクやデッドバグ、呼吸法を活用して安定性を養うことが重要

2.股関節の動きの悪さ

スクワットで腰痛を引き起こすもう一つの大きな原因は「股関節の動きの悪さ」です。スクワットは一見すると膝の曲げ伸ばし運動のように見えますが、実際の主役は「股関節」です。

正しいスクワットでは、腰を下げるのではなく「股関節をしっかり曲げる」ことが基本となります。しかし股関節の可動域が制限されていると、腰椎や背骨が動きで代償し、結果として腰痛を招くことになります。

股関節の柔軟性不足にはいくつかの要因があります。代表的なのは腸腰筋の硬さ と 殿筋群の硬さです。腸腰筋は骨盤から大腿骨をつなぐ深部の筋肉で、しゃがむ際に短縮すると腰椎を前に引っ張ってしまいます。

その結果、スクワット中に反り腰姿勢になり、腰に過剰な圧力がかかります。逆に殿筋群(特に大殿筋や中殿筋)が硬くなると股関節のスムーズな屈曲が妨げられ、しゃがみ込みが浅くなったり腰椎が丸まったりしてしまいます。これらの動作不良が繰り返されると、腰痛や椎間板への負担が蓄積していきます。

また、長時間のデスクワークや運動不足も股関節の硬さを招く大きな要因です。座りっぱなしの姿勢では腸腰筋が常に短縮された状態となり、伸び縮みする機会が失われます。その結果、立ち上がってスクワットをしようとしたときに股関節が十分に動かず、腰に負担をかけるフォームとなってしまいます。現代人に腰痛が多い背景には、この「生活習慣による股関節の硬さ」が深く関わっています。

さらに忘れてはならないのが、股関節の「安定性」の要素です。股関節は可動域が広い反面、大きな筋群や靭帯で安定を保つ必要があります。股関節の安定性が不足すると、スクワットの動作中に膝や腰が不必要にグラつき、これもまた腰への負担を増やす要因となります。特に殿筋や内転筋の筋力不足は股関節の不安定さを招き、腰痛リスクを高める要素です。

パーソナルトレーニングの現場では、股関節の動きをチェックするために「ヒップヒンジ動作」がよく使われます。これは膝を軽く曲げた状態で股関節を主導に前屈し、骨盤をスムーズに前傾させる動きです。正しく行えれば股関節が十分に機能している証拠ですが、できない場合は腰椎や背中で代償している可能性が高くなります。このチェックはスクワット指導の入り口として非常に有効です。

改善のためには、ストレッチとモビリティエクササイズが欠かせません。腸腰筋のストレッチ、殿筋群のストレッチ、股関節を大きく動かすモビリティドリルを継続的に行うことで、スクワット動作が格段にスムーズになります。また、片脚スクワットやブルガリアンスクワットのような片脚種目を取り入れることで、股関節の安定性も強化できます。

股関節は「動きの中心」であり、スクワットの質を決定づける鍵となる関節です。ここが硬いままではどれだけフォームを意識しても腰痛は防げません。逆に股関節の柔軟性と安定性を手に入れれば、腰への負担は大きく減り、スクワットの効果は飛躍的に高まります。

【キーポイント】
● スクワットは「膝」ではなく「股関節」が主役
● 腸腰筋や殿筋群の硬さが腰痛を引き起こす大きな要因
● デスクワークや運動不足で股関節は硬くなりやすい
● 柔軟性だけでなく「安定性」が不足しても腰に負担が集中する
● ヒップヒンジ動作のチェックで股関節の機能を評価できる
● ストレッチとモビリティエクササイズ、片脚種目が改善のカギ

3.背骨の柔軟性と安定性の不足

スクワット動作において、背骨の働きは見落とされがちですが、腰痛を防ぐためには極めて重要です。背骨は脊柱と呼ばれ、頸椎・胸椎・腰椎・仙骨・尾骨といった複数のブロックから構成されています。

なかでもスクワットにおいて大きな役割を果たすのは、胸椎と腰椎の連携です。胸椎は本来柔軟に動いて上半身の動作を支え、腰椎は安定して荷重を受け止めるという役割分担があります。しかしこのバランスが崩れると、腰痛の原因となってしまいます。

胸椎が硬く柔軟性を失っている場合、しゃがみ込み動作で必要な可動性を腰椎が代償的に担うことになります。その結果、腰椎が過剰に動かされてストレスが集中し、慢性的な腰痛や椎間板ヘルニアにつながるリスクが高まります。

反対に胸椎が柔らかすぎて安定性を欠いている場合も問題です。胸郭周囲の筋群や体幹との連携が弱いと、荷重時に背骨全体がグラつき、腰椎に余計な負担がかかってしまいます。つまり「胸椎が動かない/動きすぎる」「腰椎が動きすぎる/支えられない」というアンバランスが腰痛を招くのです。

さらに、猫背姿勢や反り腰姿勢といった日常生活の姿勢不良も背骨の柔軟性・安定性の低下を助長します。長時間のデスクワークやスマートフォンの使用により胸椎が丸まり、背中が硬直した状態になると、スクワット動作でも腰椎が代償して動きすぎる傾向が強まります。また、体幹の支えが弱いまま胸を張りすぎると、腰椎が反りすぎてしまい、腰痛を悪化させる原因となります。

改善のためには「柔軟性」と「安定性」の両面からアプローチすることが必要です。胸椎の柔軟性を取り戻すには、キャット&カウやスパイナルツイストといったモビリティエクササイズが有効です。背骨をリズミカルに動かすことで可動域を広げ、腰椎への負担を軽減します。

同時に、腰椎を安定させるためにはバードドッグやデッドバグといった体幹トレーニングが有効です。これらは背骨を安定させる深層筋を活性化させ、スクワット時に腰椎が余計に動かないようにサポートします。

加えて、呼吸と背骨の連動を意識することも大切です。吸気で胸椎を広げ、呼気で腹圧を高めることによって、背骨全体の動きと安定が得られます。この呼吸を伴ったトレーニングを行うと、スクワット時の姿勢維持が格段に安定し、腰痛の予防につながります。

背骨の柔軟性と安定性のバランスを整えることは、スクワットを安全に行うためだけでなく、日常生活の腰痛予防にも直結します。実際、背骨の動きが改善すると「立ち上がりやすい」「前屈や後屈で痛みが出にくい」といった変化が現れる方が多いです。つまり背骨を整えることは、運動だけでなく生活全体の質を向上させるための重要な要素なのです。

【キーポイント】
● 背骨は胸椎が「動く」、腰椎が「支える」という役割分担がある
● 胸椎が硬いと腰椎が代償して動き、腰痛リスクが高まる
● 胸椎が柔らかすぎても荷重を支えられず腰に負担がかかる
● 姿勢不良(猫背・反り腰)は背骨の機能低下を招く大きな要因
● 改善には「柔軟性エクササイズ(キャット&カウ等)」と「安定性トレーニング(バードドッグ等)」の両方が必要
● 呼吸と背骨の連動を意識することで腰椎への負担を減らせる

4.胸郭のコントロール不足と呼吸の乱れ

スクワットを安全に行うためには、体幹の安定性や股関節の可動域といった要素が欠かせませんが、その根底を支えているのが「胸郭のコントロール」と「呼吸の質」です。

胸郭とは肋骨と胸骨、胸椎で構成された胸部全体の枠組みであり、呼吸運動に密接に関わります。胸郭は単なる「呼吸器の入れ物」ではなく、体幹の安定性や姿勢制御にも直結している非常に重要な部位なのです。

スクワット動作において、胸郭が正しくコントロールされていないと、呼吸が浅くなり腹圧が十分に高まらなくなります。腹圧とはお腹の中の圧力のことで、これが適切に高まることで腰椎や骨盤を安定させる“内側のコルセット”が働きます。呼吸と胸郭の動きが乱れると、このコルセット機能が弱まり、腰椎に直接的な負担が集中してしまうのです。

特に注意すべきは「胸を大きく張りすぎる姿勢」です。

胸を張って姿勢を正そうとすること自体は一見良いことのように思えますが、胸郭を過剰に拡大してしまうと体幹が過伸展し、腰椎が反りすぎる形となります。この姿勢でスクワットを行うと、腰椎に圧縮力が加わり、椎間板や周囲の筋肉に過大なストレスがかかります。結果的に腰痛を悪化させる大きな原因となってしまいます。

一方で、胸郭の動きが制限されている場合も問題です。猫背姿勢で胸郭が硬直していると、呼吸が浅くなり酸素供給が低下するだけでなく、体幹の安定性も損なわれます。スクワット中に胸郭がうまく広がらないと腹圧の調整が難しくなり、腰椎や背骨の安定性が保てなくなるのです。

改善のためには、まず呼吸法を見直すことが重要です。吸気で胸郭を自然に広げ、呼気で腹圧を高める「呼吸と体幹の連動」を意識しましょう。具体的には、仰向けで膝を立てた状態でお腹と胸の動きを感じながら深呼吸を行う練習(いわゆる“ブリージングエクササイズ”)が効果的です。この練習を繰り返すことで、胸郭の過剰な拡大や硬直を避けつつ、自然な動きを取り戻すことができます。

さらに、胸郭周囲の筋肉の柔軟性や動きを改善するモビリティエクササイズも有効です。その中でも特におすすめなのが 「ワールドグレイテストストレッチ」 です。このエクササイズは股関節・胸椎・胸郭の動きを同時に改善できる全身的なモビリティドリルであり、スクワット前のウォームアップにも適しています。

深いランジ姿勢から胸を大きく開き、上半身を回旋させることで胸椎と胸郭が広がり、呼吸がしやすくなるだけでなく、股関節の可動性も高まります。まさにスクワット前の準備運動として理想的な動作です。

このように胸郭のコントロールと呼吸の質を整えることは、単に腰痛を防ぐだけでなく、スクワットの効率を最大限に引き出すうえでも欠かせません。呼吸が整えば動作中のリズムも安定し、フォームの崩れを防げます。

また、呼吸が浅い人は肩や首に余計な緊張が入りやすく、慢性的な肩こりや首の痛みを抱えているケースも多いですが、胸郭を正しく動かし深い呼吸を取り戻すことで、それらの症状改善にもつながります。

【キーポイント】
● 胸郭は呼吸と体幹安定の両方に関わる重要な部位
● 呼吸が浅いと腹圧が弱まり腰椎に負担が集中する
● 胸を張りすぎる姿勢=胸郭過拡大は腰痛悪化の原因
● 胸郭が硬いと呼吸が浅くなり体幹の安定性も低下
● ブリージングエクササイズで呼吸と腹圧をコントロール
● ワールドグレイテストストレッチ は胸郭と股関節のモビリティ改善に有効
● 呼吸改善は腰痛予防だけでなく肩こり・首痛の軽減にも役立つ

5.足首の柔軟性不足

スクワットで腰痛が起こる原因として見落とされがちなのが「足首の柔軟性不足」です。一般的に腰や股関節、体幹にばかり意識が向きやすいのですが、実は足首の動きが制限されると全身の連動性が崩れ、結果的に腰への負担が大きくなってしまいます。特に「足首の背屈(つま先を上に引き上げる動き)」の制限は、スクワット時の姿勢に大きな影響を及ぼします。

本来スクワット動作では、しゃがみ込みの際に膝が前方へ移動し、同時に足首が自然に背屈することで重心が安定します。ところが足首の柔軟性が不足していると膝が前に出にくくなり、結果として腰や背中でバランスを取ろうとします。これが「腰を丸めてしまう」「腰を反りすぎてしまう」といった代償動作につながり、腰痛リスクを高めるのです。

足首の硬さは日常生活習慣にも大きく関係しています。長時間の座位や運動不足はふくらはぎの筋肉(特にヒラメ筋や腓腹筋)を硬直させ、足首の動きを妨げます。また、過去の捻挫や足関節のケガが原因で関節可動域が制限され、そのまま改善されていないケースも少なくありません。このような背景があると、スクワットで「深くしゃがめない」「腰ばかりが痛くなる」という典型的なパターンが現れます。

足首の柔軟性不足は膝や股関節への影響も無視できません。足首が動かないと動作中の重心が後方に流れ、膝関節や股関節に余計な負担を与えます。さらにその負担が連鎖的に腰に集中することで、腰痛を悪化させる流れができてしまいます。つまり足首は「全身の動作の起点」であり、スクワットの質と安全性を大きく左右する存在なのです。

改善のためには、まず足首のモビリティを回復させることが必要です。代表的な方法として、壁に向かって片膝を前に出し、かかとを床につけたまま足首を背屈する「アンクルロック・モビリティ」があります。

この動作を繰り返すことで足首の可動域が広がり、しゃがみ込みがスムーズになります。また、ふくらはぎのストレッチやフォームローラーを使った筋膜リリースも有効です。筋肉の緊張を和らげることで足首の柔軟性は飛躍的に改善します。

さらに一歩進んだアプローチとして、足首周囲の安定性を鍛えるトレーニングも取り入れるべきです。バランスディスクを使った片脚立ちや、カーフレイズといった種目は足首の安定性を高め、動作中の余計なブレを防ぎます。柔軟性と安定性の両方を兼ね備えた足首は、スクワットにおける「土台の強さ」を生み出し、腰痛予防に直結します。

トレーナーとして指導していると、足首の動きを軽視している方は非常に多いと感じます。しかし実際には、足首を整えるだけでスクワットの深さが変わり、腰への負担が大きく軽減されるケースが多々あります。腰痛改善の鍵は、意外にも「足首から始まる」といっても過言ではありません。

【キーポイント】
● 足首の背屈が制限されると重心が乱れ、腰への負担が増える
● 過去のケガや運動不足が足首の硬さを招く
● 足首が動かないと膝・股関節に負担が連鎖し、最終的に腰痛へつながる
● 改善には「アンクルロック・モビリティ」「ふくらはぎのストレッチ」「筋膜リリース」が有効
● 柔軟性だけでなく安定性トレーニング(カーフレイズ・片脚バランス)も大切
● 足首は全身の動作の起点であり、腰痛改善の隠れたカギとなる

スクワット腰痛を防ぐ!改善策と予防法

スクワットで腰痛を予防するためには、単に「フォームを正す」だけでは不十分です。腰痛の背景には、体幹の安定性不足、股関節や足首の硬さ、背骨や胸郭のコントロール不良など、全身の機能的な問題が関わっています。したがって改善策も「部分的」ではなく「全身的」に取り組むことが大切です。ここでは、腰痛を防ぎながら安全にスクワットを続けるための具体的なアプローチを紹介します。

1.体幹を鍛えて安定性を高める

スクワット中の腰痛予防で最も重要なのが、体幹の安定性を高めることです。体幹がしっかり働くことで腹圧が保たれ、腰椎や骨盤が安定します。特に、プランクやデッドバグなどのエクササイズはインナーマッスルを活性化し、スクワット時のブレを防ぐのに効果的です。また、呼吸と組み合わせて腹圧を高める練習を行うことで、腰椎を守る“天然のコルセット”を機能させることができます。

2.股関節の柔軟性と可動域を改善する

しゃがみ込み動作をスムーズに行うためには、股関節の柔軟性が欠かせません。腸腰筋や殿筋群を中心にストレッチを行い、股関節が十分に曲がる状態を作りましょう。また、「ヒップヒンジ」を習得することも重要です。骨盤を前傾させながら股関節を曲げる動作を練習することで、スクワット時に腰椎を過剰に動かすことなく、正しいフォームでしゃがみ込めるようになります。

3.背骨の動きと安定性を整える

背骨は「胸椎が動き、腰椎が支える」という役割分担が大切です。キャット&カウやスパイナルツイストなどで胸椎の柔軟性を高め、バードドッグやデッドバグで腰椎の安定性を養うと効果的です。背骨全体が機能的に働くようになると、スクワット中に腰椎へ過剰な負担がかかるのを防げます。

4.胸郭と呼吸のコントロールを意識する

呼吸は体幹の安定性に直結します。吸気で胸郭を自然に広げ、呼気で腹圧を高めるリズムを意識することで、腰椎の安定性が増します。ウォームアップには「ブリージングエクササイズ」や「ワールドグレイテストストレッチ」を取り入れると、胸郭と股関節の動きが整い、スクワットの準備が整います。過剰に胸を張らず、自然な胸郭の動きを維持することが大切です。

5.足首の柔軟性を高める

足首の背屈可動域を確保することは、腰痛予防に欠かせません。アンクルロック・モビリティやふくらはぎのストレッチを取り入れ、足首を柔らかく保ちましょう。フォームローラーで筋膜リリースを行うのも有効です。さらに、カーフレイズや片脚バランストレーニングを加えることで、足首の安定性も向上し、スクワット中の重心が安定します。

6.正しいフォームを習得する

機能改善と並行して、正しいフォームを身につけることが最終的な腰痛予防になります。ポイントは以下の通りです。

● 背中を丸めず、腰を反りすぎないニュートラルポジションを維持
● 股関節主導でしゃがみ、体幹を安定させる
● 胸郭は自然に動かしつつ、呼吸で腹圧を調整
● 足首・股関節の可動域を活かしてスムーズにしゃがむ

正しいフォームを身につければ、腰痛のリスクは大幅に低減し、スクワットの効果も最大限に引き出せます。

【キーポイント】
● 改善策は部分的でなく「全身的」に取り組む必要がある
● 体幹トレーニング+呼吸法で腹圧を高めることが腰痛予防の基本
● 股関節の柔軟性とヒップヒンジ習得がスクワット動作の要
● 背骨は「胸椎が動く・腰椎が支える」の役割分担を意識
● 胸郭と呼吸のコントロールは腹圧と直結し、腰痛改善に必須
● 足首の柔軟性・安定性向上がスクワットの安定土台となる
● 正しいフォーム習得が最終的な腰痛予防と効果最大化のカギ

痛みがあるときは整骨院へ/痛みが落ち着いたらパーソナルトレーニングで再発予防

スクワットで腰痛を感じているとき、多くの方が「我慢しながら続けるべきか」「休むべきか」と悩みます。しかし、痛みが出ている状態で無理にトレーニングを続けることは非常に危険です。腰痛の多くは一時的な筋肉の張りや疲労だけでなく、股関節や背骨、胸郭、足首などの機能低下が積み重なった結果として現れることが多いため、そのまま放置すると症状が慢性化したり、椎間板ヘルニアや分離症など大きな障害につながるリスクがあります。

このような場合に大切なのは「まずは痛みを取り除くこと」です。パーソナルトレーニングジムSAMONAでは、ジムに併設する「サモーナスポーツ整骨院」と連携し、痛みが強い方には無理にトレーニングを行わせず、整骨院での施術を優先していただいています。

整骨院では柔道整復師が体の状態を詳しく評価し、筋膜リリースや骨盤矯正、関節モビリティの改善、EMSを用いたインナーマッスル強化などを行い、腰痛の根本原因にアプローチします。単にマッサージで一時的に和らげるのではなく、「なぜ腰に負担がかかったのか」という背景を分析し、体の土台を整えることを目的としています。

痛みが軽減した後は、ここからがパーソナルトレーニングの出番です。トレーナーが個々の体の状態に合わせて、体幹を安定させるトレーニングや股関節・足首のモビリティ改善、正しいスクワットフォームの習得を丁寧にサポートします。整骨院で痛みを改善し、トレーニングで再発予防を図るという流れは、まさに「施術と運動の融合」と言えるアプローチです。

実際に、腰痛を抱えながら来館された方でも「まず整骨院で痛みを軽減 → トレーニングで体幹を強化 → 安全にスクワットを継続」というステップを踏むことで、腰痛の不安から解放され、トレーニングの楽しさを取り戻していらっしゃいます。特にアスリートや競技者の方にとっては、腰痛改善だけでなく競技力の維持・向上にも直結するため、この二段構えのサポートは大きなメリットとなります。

さらに、トレーニングと施術を一貫して受けられる環境は、日常生活にも良い影響を与えます。腰痛を気にせず買い物や家事を行えるようになったり、長時間のデスクワークでも疲れにくくなったという声も多く聞かれます。これは「痛みの改善」と「機能改善」の両方をバランスよく進めているからこそ得られる成果です。

まとめると、腰痛があるときは決して我慢せず、まずは整骨院で根本原因を改善。その後にパーソナルトレーニングで体の使い方を整え、正しいフォームでスクワットを再開する。この流れが最も安全で効果的な方法といえます。スクワットを長く、そして安心して続けたい方にこそ「整骨院 × パーソナルトレーニング」という二つのサポートを活用していただきたいと考えています。

【キーポイント】
● 痛みがある状態でスクワットを続けるのは危険
● 腰痛は放置すると慢性化や重大な障害につながるリスクがある
● まずは整骨院で施術を受け、痛みの根本原因を改善することが第一歩
● サモーナスポーツ整骨院では筋膜リリース・骨盤矯正・EMSなどで機能改善をサポート
● 痛みが軽減した後はパーソナルトレーニングで体幹強化・股関節可動域改善・フォーム習得
● 「整骨院での施術+トレーニング」の二段構えが再発予防とパフォーマンス向上の最適解


まとめ

スクワットは「トレーニングの王様」と呼ばれるにふさわしい、全身を効率よく鍛えることができるエクササイズです。下半身の筋力強化はもちろん、体幹の安定性向上、基礎代謝の改善、スポーツパフォーマンスの向上など、その効果は多岐にわたります。

さらに、自宅でもジムでも取り入れやすく、年齢や体力レベルを問わず幅広い層に適した運動である点も大きな魅力です。

しかし、その一方で「スクワットをすると腰が痛くなる」という声も少なくありません。本来であれば健康やパフォーマンス向上に役立つはずの運動が、腰痛につながってしまうのはなぜでしょうか。

本記事で解説した通り、その原因は単純なフォームの乱れではなく、体幹の安定性不足、股関節の動きの制限、背骨の柔軟性と安定性のアンバランス、胸郭のコントロール不足や呼吸の乱れ、さらには足首の硬さといった全身的な要因が複雑に絡み合っているからです。

改善のためには、一部の筋肉だけを鍛えるのではなく、全身をトータルに整える必要があります。具体的には、体幹トレーニングで腹圧を高めて腰椎を守り、股関節や足首のモビリティを改善し、胸郭と呼吸のコントロールを習得する。

そして、正しいフォームを身につけることで、腰に余計な負担をかけることなくスクワットを行えるようになります。これらのアプローチを組み合わせることで、スクワットの効果を最大限に引き出しつつ、腰痛を予防することができるのです。

ただし、もし腰に痛みを感じている場合は「無理をしない」ことが大前提です。痛みを我慢してスクワットを続けることは症状の悪化を招き、慢性腰痛や重大な障害につながる危険があります。

パーソナルトレーニングジムSAMONAでは、痛みを抱えたまま無理に指導することはなく、まずは併設の「サモーナスポーツ整骨院」で施術を受けていただき、痛みの根本原因を改善することを優先しています。

その後、トレーナーが体幹や股関節・足首の機能を高め、正しいスクワットフォームを習得するサポートを行うことで、再発予防とパフォーマンス向上を同時に実現します。

この「整骨院での施術」と「ジムでの運動指導」が連携していることは、他にはないSAMONAならではの強みです。単に痛みを取るだけでなく、トレーニングを通じて「痛みの出ない体」をつくることができる。この一連の流れは、腰痛を繰り返して悩んでいる方にとって、非常に大きな安心材料になるはずです。

もし「スクワットをすると腰が痛い」「正しいフォームを知りたい」「痛みをなくしてまた思い切りトレーニングしたい」と感じている方は、ぜひ一度SAMONAにご相談ください。

江東区・大島駅から通いやすい当ジムは、整骨院と連携したトータルサポートで、腰痛改善からパフォーマンスアップまでを全力でサポートいたします。あなたが「腰痛に悩まされない強い体」を手に入れ、安心してトレーニングを続けられるよう、私たちがしっかりとサポートいたします。。

【キーポイント】
● スクワットは万能なトレーニングだが、腰痛リスクもある
● 腰痛の原因はフォームだけでなく、体幹・股関節・背骨・胸郭・足首の機能不全
● 改善には「全身をトータルに整えるアプローチ」が必須
● 痛みがあるときは整骨院で施術を受けることが安全で効果的
● 痛みが落ち着いたらパーソナルトレーニングで再発予防とフォーム習得
● SAMONAなら「施術+運動」の二段構えで腰痛改善とパフォーマンス向上を実現可能

よくある質問(FAQ)

Q1. スクワットで腰が痛くなった場合はどうすればよいですか?
A1. すぐにトレーニングを中止してください。痛みがある状態で続けると悪化する恐れがあります。江東区大島のサモーナスポーツ整骨院では、まず原因を評価し施術で痛みを軽減。その後、パーソナルトレーニングで再発を防ぐ体づくりをサポートしています。

Q2. 正しいフォームなら腰痛を防げますか?
A2. 正しいフォームは予防に有効ですが、それだけで完全に防げるわけではありません。体幹・股関節・背骨・胸郭・足首といった全身の機能が整って初めて安全にスクワットが行えます。当ジムではフォーム指導に加え、身体機能改善トレーニングを提供しています。

Q3. 腰痛があってもスクワットを続けていいですか?
A3. 痛みの程度によりますが、強い痛みや慢性的な痛みがある場合は無理をしない方が安全です。まずは整骨院で施術を受け、痛みが軽減したらパーソナルトレーナーが安全なメニューへ導きます。

Q4. 足首の硬さがスクワット腰痛に関係するのは本当ですか?
A4. はい。本来は足首・股関節がスムーズに動くことで重心を安定させますが、足首が硬いと腰や背中で代償動作が起こり腰に負担が集中します。足首の柔軟性改善は腰痛予防にも直結します。

Q5. サモーナで受けられるサポート内容を教えてください。
A5. 併設の整骨院では、筋膜リリース・骨盤矯正・EMSを活用した施術で痛みを改善。パーソナルトレーニングでは、体幹や股関節・足首の機能改善と正しいフォーム習得をサポートします。施術と運動の両面から腰痛改善と再発予防ができるのがSAMONAの強みです。

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鮫島洋一
【筆者プロフィール】
株式会社SAMONA 代表取締役 鮫島洋一
【トレーナー資格】
・JSPO - AT
・日本陸上競技連盟公認トレーナー
・NASM - PES
・NASM - CPT
・FMS level 1,2
・SFMA level 1,2
・NASM FITNESS EDUCATOR 全米スポーツ医学アカデミー フィットネスエデュケーター(https://trainer.j-wi.co.jp/fitness-educator/

【国家資格・治療関連資格】
鍼・灸・あん摩マッサージ指圧師
柔道整復師
ドライニードルテクニック
ファシアスリックテクニック

【経歴・実績】
・株式会社SAMONA代表取締役
・日本陸上競技連盟公認トレーナー
・NASM FITNESS EDUCATOR 全米スポーツ医学アカデミー フィットネスエデュケーター
・全世界空手道選手権大会 トレーナー
・全日本空手道選手権大会 トレーナー
・国際親善試合空手道選手権大会 トレーナー
・関東第一高等学校 トレーナー(甲子園も帯同)
・MLBワシントンナショナルズ公認インターン
・東京オリンピック 日本バスケットボール協会サポートトレーナー
・淑徳巣鴨中学校・高校男女バドミントン部トレーナー

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施設名:
大島駅前パーソナルトレーニングジムサモーナ本店
住所:
〒136-0072
東京都江東区大島6丁目9-12 アプツ大島1階
受付時間

整骨院に併設された施設です。入口は共用になっております。
都営新宿線大島駅から徒歩30秒

施設名:
大島駅前パーソナルトレーニングジムサモーナ2号店
住所:
〒136-0072
東京都江東区大島6-10-18
クロスエッジ1階
Tel:03-5609-7445
受付時間

都営新宿線大島駅から徒歩2分

施設名:
住吉駅前パーソナルトレーニングジムサモーナ本店
2024年5月13日OPEN
住所:
〒135-0002
東京都江東区住吉2-7-12
はせ川ビル1階
Tel:03-6659-6051
受付時間

都営新宿線住吉駅A1、B1出口から徒歩1分

 
施設名:
住吉駅前パーソナルトレーニングジムサモーナ2号店
2023年11月20日OPEN
住所:
〒135-0003
東京都江東区猿江2-13-1サンライズ102
受付時間

都営新宿線住吉駅B1出口から徒歩2分

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