ストレッチの目的と効果を知って人生を豊かにしよう!!

――“身体と心に、やさしさを届ける動き”
私たちサモーナでは、トレーニングと同じくらい「ストレッチ」を大切にしています。
「ストレッチ」という言葉、皆さんも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?

でも、実際にその効果や目的まで深く理解されている方は意外と少ないかもしれません。
今回は、サモーナの視点から“本当に体が喜ぶストレッチ”について、改めてその基本と魅力をお伝えします。

ストレッチのはじまり

「ストレッチ(Stretch)」という言葉は、英語で「引き伸ばす」「伸ばす」という意味を持ちます。その名のとおり、筋肉や関節をやさしく引き伸ばすことで、身体の柔軟性や可動域を高める運動法です。

ストレッチが広く認知されるようになったのは、1960年代から1970年代にかけてのアメリカにおいて、特にスポーツ医科学の分野で、運動前後のウォーミングアップやクールダウンの一環として注目を集めるようになりました。

当時、アスリートのパフォーマンス向上やケガ予防の観点から、身体の柔軟性の重要性が再認識され、ストレッチがトレーニングの中に取り入れられるようになったのです。

やがてその効果は一般の人々にも浸透し、現代では健康維持やリラクゼーションの手段としても活用されています。ストレッチは、まさに“身体を本来あるべき状態へ整える”ための基本動作といえるでしょう。

ストレッチの7つの目的 〜身体と心を整えるために〜

1.筋肉の柔軟性を高める

私たちの筋肉は、日々の動作や姿勢のクセ、ストレスなどによって少しずつ硬くなっていきます。
筋肉が硬くなると、筋肉内に存在する「筋紡錘(きんぼうすい)」と「ゴルジ腱器官」という2つの感覚受容器が本来の働きを発揮できなくなります。

筋紡錘:筋肉の長さの変化を感知し、過度に伸びることを防ぐ
ゴルジ腱器官:筋肉や腱に加わる張力を感知し、過緊張を抑制する

ストレッチによってこれらの受容器を適切に刺激し、脳との情報のやりとりをスムーズにすることで、筋肉が本来の柔らかさとしなやかさを取り戻します。柔軟性のある筋肉は、動きに無駄がなく、ケガのリスクも低下します。

2.関節の可動域を広げる

筋肉は、骨に付着する腱を介して関節を動かす役割を担っています。
その筋肉が柔軟性を失っていると、関節の動きは制限され、可動域(ROM:Range of Motion)は狭くなってしまいます。

ストレッチを行い筋肉の緊張を和らげることで、関節の動作範囲が広がり、日常生活やスポーツ時の動作がよりスムーズかつダイナミックになります。
これは、パフォーマンスの向上はもちろんのこと、転倒や筋肉損傷などの予防にも繋がります。

3.ケガ・痛みの予防

身体のバランスが崩れていたり、動作の質が低下していると、特定の部位に負荷が集中し、痛みや障害の原因になります。

ストレッチによって筋肉のアンバランスを調整し、関節可動域を整えることで、身体全体の動作に安定感が生まれます。

この動作の安定性は、トレーニング時のフォーム維持にもつながり、腰痛・膝痛・肩の不調など、慢性化しやすい不調の予防にも効果的です。

4.パフォーマンス向上

高いパフォーマンスを発揮するためには、「思い通りに身体を動かせること」が大前提です。
筋肉が硬くて関節の動きが制限されていると、力の発揮にもスピードにもブレーキがかかります。

ストレッチで筋肉と関節の動きを最適化することで、スムーズで無駄のない動作が可能になり、スポーツやトレーニングの成果が格段に向上します。

「柔らかさはしなやかな強さ」――まさにその通りなのです。

5.血流を促進し、老廃物を流す

筋肉の柔軟性が向上すると、筋繊維の間を通る毛細血管やリンパの流れが改善されます。
これにより、筋肉内に溜まった疲労物質(乳酸など)や老廃物が効率よく排出され、筋肉の回復力が高まります。

また、血行促進によって手足の冷えやむくみの軽減にも効果を発揮します。

とくにデスクワークなどで長時間同じ姿勢をとる方にとって、ストレッチは血液循環をサポートする「動く処方箋」といえる存在です。

6.自律神経を整える・リラックス効果

ストレッチには筋肉だけでなく、神経系に働きかける効果もあります。
筋肉が緩み、血管が拡張すると、副交感神経(リラックス神経)が優位になり、心拍数や呼吸数が穏やかになります。
これは交感神経(ストレス神経)が過剰に働いている現代人にとって、極めて重要な作用です。
1日の終わりにストレッチを取り入れることで、深い睡眠につながる・不安感が減る・集中力が戻るなど、メンタル面での好影響も期待できます。

7.萎縮や筋力低下の抑制

運動不足やケガによる不活動状態が続くと、筋肉は急速に萎縮し、筋力が低下してしまいます。
これは「廃用性萎縮」と呼ばれ、日常生活の質を著しく下げる要因になります。

ストレッチは、たとえ激しい運動ができない状況でも、安全に筋肉を刺激する手段となり、萎縮の予防や軽度の筋力維持に役立ちます。

体力に自信のない方や高齢者の方の運動スタートにもぴったりなアプローチです。

ストレッチに期待できる効果

――身体と心に“余白”と“やすらぎ”を与える習慣

ストレッチは単なる準備運動ではなく、私たちの「日常の質(QOL)」を底上げする大きな可能性を秘めたコンディショニングツールです。

「カラダ」と「ココロ」、2つの側面からその効果を詳しく見ていきましょう。

【カラダへの効果】

1.柔軟性アップ
筋肉や腱、関節包といった組織がストレッチによって引き伸ばされ、徐々に柔らかくなっていきます。

これは「粘弾性の向上」と呼ばれる生理学的な反応で、継続することで筋肉はより滑らかに動き、抵抗感の少ないしなやかな身体へと変化します。

2.関節の動きがスムーズに
柔軟性の向上に伴い、関節の可動域(ROM)も広がります。

例えば肩や股関節が硬いと、腕が上がらない・脚が上がらないといった制限が起こりますが、ストレッチを習慣化することで可動域の制限が改善し、動作全体のスムーズさが増します。

3.動作の安定性が増す
可動域が広がるだけでなく、筋肉のバランスや緊張も整うため、日常動作やスポーツ時のフォームが安定します。

結果として、転倒やケガのリスクが軽減し、無理なく効率的な動きが可能になります。これは姿勢の改善にもつながる重要なポイントです。

4.筋力や筋量の低下予防
筋肉は動かさなければ次第に衰えていきます。しかし、ストレッチで筋肉を刺激し続けることで、筋肉の活動性が保たれ、萎縮や筋力低下のスピードを抑えることができます。

特に高齢者や運動習慣の少ない方にとって、ストレッチは筋力維持の“入り口”となる非常に有効な手段です。

5.パフォーマンスの向上
柔軟性と可動域の向上、動作の安定性が得られることで、身体はより「使いやすく」なります。

スポーツにおいては、ストレッチ後にスピード・ジャンプ力・可動効率が向上することも報告されており、まさにパフォーマンスアップの土台作りとして不可欠な存在です。

【ココロへの効果】

1.自律神経が整い、ストレス軽減
私たちの身体は、交感神経(活動・緊張)と副交感神経(休息・リラックス)がバランスを取りながら機能しています。
ストレッチによって筋肉の緊張がほぐれ、呼吸が深くなると、副交感神経が優位になり、ストレスによる興奮状態が落ち着いていきます。
ストレッチは「心を落ち着けるスイッチ」を押すような働きをしてくれるのです。

2.血圧や心拍数が落ち着き、リラクゼーション効果
ゆっくりとした深呼吸とともに行うストレッチは、血管を拡張し、血圧や心拍数を穏やかにします。
特にトレーニング後や夜の時間帯に行うストレッチは、神経の高ぶりを鎮め、全身を深いリラックス状態へ導いてくれます。

3.睡眠の質向上や、メンタルの安定
ストレッチによる自律神経の調整効果は、入眠をスムーズにし、深い眠りをサポートします。
また、筋肉が緩むことで「心の緊張」も和らぎ、不安感やイライラが落ち着くことも多く報告されています。
これは、“身体と心はつながっている”という事実を象徴する効果でもあります。

心と身体をゆるめる「ホールド&リラックス」

――力を抜くことで、しなやかさが生まれる

私たちパーソナルトレーニングジム・サモーナでは、「力を抜くこと」にこそ、本来のしなやかさが宿ると考えています。
その考えを体現するストレッチ法が、「ホールド&リラックス(Hold & Relax)」です。

この方法は、PNF(固有受容性神経筋促通法)というリハビリテーション技術から派生したもので、
筋肉に一度力を入れてから緩めるというシンプルな手法ですが、非常に高い効果が得られることが知られています。

◆ ホールド&リラックスとは?

ホールド&リラックスは、以下のようなステップで行います。

1.筋肉に10秒ほど力を入れる(アイソメトリック収縮)
ターゲットとする筋肉を静かに、しかししっかりと緊張させることで、筋肉と神経の関係(運動単位)が活性化されます。

2.その後、15〜20秒かけて脱力しながらゆっくり筋肉を伸ばす
力を抜いた直後は筋肉が「リラックスしやすい状態」に入るため、より深いストレッチ効果が得られます。

この 「収縮 → 弛緩 → 伸張」 という一連の流れが、
筋肉内の受容器(特にゴルジ腱器官)に働きかけ、筋肉の緊張を抑制するというメカニズムを生み出します。

◆ どんな効果が期待できる?

ホールド&リラックスは、以下のような場面で特に効果を発揮します。

筋肉の深部まで緊張が抜けにくい方
長時間のデスクワークや慢性的なコリがある方でも、スッと筋肉が緩みやすくなります。
柔軟性の停滞を感じている方
 静的ストレッチだけでは改善が難しい可動域の改善にも効果的です。


トレーニング前後のコンディショニング
動きの準備にも、クールダウンにも活用でき、パフォーマンスの安定に貢献します。


自律神経の調整
脱力に伴う副交感神経の活性化で、深いリラクゼーション状態を作り出します。

◆ パートナーストレッチとの相性が抜群

この方法は、ペアで行うストレッチにも非常に適しています。
たとえば、トレーナーが抵抗を加えながら10秒間筋肉を収縮させた後、
その抵抗をやめて自然に伸ばしてあげることで、クライアント様の筋肉がより深く、無理なく伸びていきます。

● 一人では難しい筋肉の角度や方向もサポートできる
● 呼吸や力の入り具合を丁寧に確認しながら行える
● 終了後に身体が“ふわっ”と軽くなる感覚が得られやすい

実際に、サモーナのトレーナー陣もこの手法をカスタマイズして多くのお客様に活用しています。

◆ 実践のポイント

呼吸を止めない:力を入れている間もゆっくりと呼吸を続けましょう
反動をつけない:筋肉を伸ばす際は、ゆっくりとコントロールされた動きで
無理をしない:痛みを感じる手前で止めること。心地よい範囲がベストです
継続することが最大の効果を生む:週2〜3回のペースが理想的です

まとめ

ストレッチは、“運動”というより“ケア”です。
「身体を動かす準備」として、また「身体をいたわる時間」として、日々の習慣に取り入れてみてください。
サモーナでは、パーソナルトレーニングに加えて、ストレッチや身体のメンテナンスも大切にしています。
あなた自身の身体が、もっと自由に、もっと軽やかに動けるように。
ぜひ、私たちと一緒に「ストレッチのある生活」を始めてみませんか?

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鮫島洋一
【筆者プロフィール】
株式会社SAMONA 代表取締役 鮫島洋一
【トレーナー資格】
・JSPO - AT
・日本陸上競技連盟公認トレーナー
・NASM - PES
・NASM - CPT
・FMS level 1,2
・SFMA level 1,2
・NASM FITNESS EDUCATOR 全米スポーツ医学アカデミー フィットネスエデュケーター(https://trainer.j-wi.co.jp/fitness-educator/

【国家資格・治療関連資格】
鍼・灸・あん摩マッサージ指圧師
柔道整復師
ドライニードルテクニック
ファシアスリックテクニック

【経歴・実績】
・株式会社SAMONA代表取締役
・日本陸上競技連盟公認トレーナー
・NASM FITNESS EDUCATOR 全米スポーツ医学アカデミー フィットネスエデュケーター
・全世界空手道選手権大会 トレーナー
・全日本空手道選手権大会 トレーナー
・国際親善試合空手道選手権大会 トレーナー
・関東第一高等学校 トレーナー(甲子園も帯同)
・MLBワシントンナショナルズ公認インターン
・東京オリンピック 日本バスケットボール協会サポートトレーナー
・淑徳巣鴨中学校・高校男女バドミントン部トレーナー

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